2013年3月21日木曜日

書家が書を書く早さ

――それぞれの文字をどのくらいの早さで書いていますか?

 名刺に使う名前の書を書く場合には、まず小さい字、自分の字で20例くらい書いてみる。そうすると、「見せてもいいかな」と思えるものがいくつかある。それを中心にして5、6点書く。その流れを3回くらい、多ければ4、5回繰り返す。
最後に提出する作品については書く時間は短いけれども、 それ以前の時間がけっこうかかっている。 依頼されてから、日常生活でも「あの字はこうした方がいいかな」などと考えている時間も含めると、かなりの時間を使っていますよ。 最終的な書く時間は、1、2分という短い時間。

――正月に書かれている大きな書はどのくらいの時間がかかるのでしょうか。

 正月の書のような大きいものは、紙をセットして書き始めるまでが時間がかかる。
その上で、頭の中で「こんな風に書こう」と思いながら書くと、1時間に5枚くらいかなぁ。
宛名も含めるとそのくらいだね。



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